ディレクターからワイヤーフレームを受け取り、それに沿ってデザインをしたのに「ワイヤー通りだね。」と言われてしまった…。そんな経験はありませんか?特に新人のデザイナーに多いかもしれないですね。
筆者ももちろん言われたことがありますし、逆に他のデザイナーに伝えたこともあります。
ワイヤーフレーム通りにデザインやレイアウトすることは決して悪いことではありません。それが第一に求められることは大いにあり得ます。
しかしワイヤーフレームを作成するのは、デザインに精通している人だけではありません。WEBサイトの表現方法は様々です。言われた通りにデザインするのではなく、デザイナーとしての視点や見解を活かし、よりよいWEBサイトにできるよう解釈・提案・再現できるようになりましょう!
そうすれば、デザイナーとしてのスキルはもちろん、自信もつき、作り上げるデザインにより説得力が出てくると思います。
今回は、ワイヤーフレーム通りのデザインから脱却するための対処方法などを考えていきたいと思います。
そもそもワイヤーフレームとは
クライアントと制作側の認識を合わせるための「WEBサイトの設計図」のことです。
先述しましたが、ディレクターやマネージャーが作成することが多いと思います。
WEBページの「どこに」「何を」「どのように」配置するのかを決め、必要な情報を全て洗い出し、視覚的にわかりやすいよう「見える化」していきます。それを基にデザイナーがラフデータを作成していきます。
コンテンツの優先順位などはワイヤーフレームをもらった際に作成者に確認するようにしましょう。
要望+αを常に意識する
要望を叶えるのはもちろん、+αの提案をするイメージでデザインしていきましょう。
+α提案は簡単なものでも構いません。相手の要望を汲んだうえでの提案材料を事前に用意しておくという意識でいいと思います。
例えば…
要望:画像とテキストを並べたい!+αの提案:画像サイズ、見出し、位置を整える 要望:表を載せたい!
+αの提案:優先度を意識し、より見やすくレイアウトする
ユーザーにとって見やすい、わかりやすいページはどのようなレイアウトか?ということを常に考えるようにしましょう。
ただ、このような判断力やデザインの引き出しはすぐには身につくものではありません。
日々様々なWEBサイトを見たり、本で学んだりとデザイン案を日頃からインプットしていきましょう。
デザインを変更した理由を伝える
当たり前ですが、なぜデザインを変更したのかはしっかりと相手に伝えるようにしましょう。
理由がなく「何となくいい!」だけでのデザインでは、ワイヤーフレームの作成者に意図が伝わらないのはもちろん、デザイナー側の自己満足だと思われてしまいます。
変更した理由をしっかりと伝え、そのうえで本当にベストなものなのか意見をすり合わせ、クライアントが納得できるものを作り上げていきましょう。
まとめ
ここまでワイヤーフレーム通りのデザインはしなくてもいいと書いてきましたが、本来はクライアント、ディレクターの意向に沿うものになるので、ざっくりとまとめてしまうと「案件によりけり」になります。ワイヤーフレーム通りにデザインする・しないの進め方は最初の段階でしっかりとヒアリングするようにしましょう。
何はともあれクライアント、ディレクター、デザイナー間のコミュニケーションは大事だと思います。
クライアントの要望を捉えつつ、オリジナリティも出していけるデザイナーになりましょう!